商品概要
近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローが提唱した「Less is more.」の頂点を極めた住宅、トゥーゲントハット邸(チェコ・ブルノ/1930年竣工)の全容を示した日本初のガイドブック。世界遺産のこの住宅は、80年後の今も、建築の素の力を見るものに語りかける。住宅設計者、建築学徒は必携。
ミース・ファン・デル・ローエ(1886-1969)
1886年、ドイツ・アーヘン生まれ。ペーター・ベーレンスに師事し、1929年に独立。“Less is more”の標語で知られ、1929年のバルセロナ・パヴィリオンはモダニズムの金字塔。1930年からバウハウスの第三代校長を勤めたが、ナチスの迫害からアメリカに亡命した。アメリカでは、世界遺産のファンズワース邸、超高層ビルのシーグラムビル、高層アパートのレイクショアドライブなどを設計。今なお建築界に大きな影響を与え続けている20世紀モダニズムの巨匠。
ISBN-10: 4902930161
ISBN-13: 978-4902930160
★目次★
住宅写真
図面
ディティール
「モダニズムの白い聖書」
住宅の形をした“Less is more”
ブルノへの道
満身創痍の名住宅
創建時の姿に復元、そして世界遺産へ
出生地の地政学的座標
「ミース起元元年」、同時代の建築家たち
モダニストたちの共通点
イメージを実現する突出した建設費
“Less is more”の一頂点
著者略歴
宮本 和義(ミヤモト カズヨシ)
写真家。1941年上海生まれ。1964年から建築分野、旅分野で活動。著書に『近代建築再見』(エクスナレッジ)、『和風旅館 建築の美』(JTB)、『古寺彩彩』(JTB)、『近代建築散歩』(小学館)、『シュレーダー・ハウス』『オルタ・ハウス』『ラ・トゥーレット修道院』『ミュラー邸』『トゥーゲントハット邸 』(バナナブックス)など多数。
上記内容は本書刊行時のものです。
栗田 仁(クリタ ジン)
建築家。1949年生まれ。名古屋大学大学院修士課程修了。東海大学短大、常葉学園大学造形学部の非常勤講師。著書に『街はいつでも上機嫌』(静岡新聞社)『LRTが街を変える』(都市文化社)『シュレーダー・ハウス』『オルタ・ハウス』『ラ・トゥーレット修道院』『トゥーゲントハット邸』など。
上記内容は本書刊行時のものです。