企画から8年、ついに刊行!
素材は語る 第1弾!
外科医的建築家・今川憲英が語る革新的発想のメソッド
世界25カ国で手がけた2500のプロジェクトのなかから、代表的な事例を選び、建物を形づくる「素材」にスポットを当てながら、構造形式ごとに構造設計におけるコンセプト、構造概要、建物における力の流れの解析、採用した独自のアイディアについて、カラー写真・図表を用いてわかりやすく紹介するシリーズ。
建物にはさまざまな素材(材料)が使われており、それぞれの素材は固有のエネルギーを秘めており、その固有のエネルギーによって空間に多様性と独自性をもたらし、新たなデザインを生み出している。
今回の素材は「木」。
「木」がもつ未知の性能を見出し、最小のエネルギーによって社会の要求以上に安全で長寿命、そして環境に配慮した架構を実現した個人邸から大規模建築まで、国内から22の事例を取り上げ、建築構造デザインに対する著者の優しさと強さが堪能できる。
また、人によって感じ方もさまざまな「デザイン」に対し、著者が独自に考案した数値に置き換えることで定量的な判断ができるたいへんユニークな手法の「素材と空間の骨格デザイン認識関数」、「素材と空間の骨格エネルギー関数」についても詳解する。
設計者はもちろん、現場管理者,建築を学ぶ学生におすすめの一冊。
ISBN: 978-4-7530-1622-8