いつもの暮らしをもっと美しく、もっと豊かに。
そんな間取りの「ツボ」を、1つひとつ集めました。

住まいの間取りは、敷地や住まい手の家族構成、
ライフスタイルによってその手法はさまざま。
とはいえ、要望を詰め込み、敷地いっぱいに建てるだけでは、
居心地のよい「美しい家」にはなりません。
それを実現するためには、さまざまな建築的な仕掛けや工夫が必要になります。

本書では、「どの部屋にどのくらいの広さが必要なの?」「回遊型プランのメリットとデメリットは?」
といった基本的なプランニングのテクニックから、
「北側斜面地の採光はどう確保するの?」などの敷地のお悩み解決、
キッチン、寝室、子供室など、居心地のよい各エリアのつくり方、
住まいには欠かせない収納の使用効率を上げる方法、
安心・安全で美しい外構のつくり方などを、
全ページフルカラー立体イラストで丁寧に解説しました。

設計を志している人や住宅の新築・リフォームを検討している人はもちろん、
今住んでいる家を少しでも快適にしたいと思っている人にも使えるアイディアが満載の1冊です!

ISBN: 9784767830209

Chapter1 プランニング 住まいを魅力的にする魔法のテクニック

1[平面]動線が間取りの要
2[断面]「ズレ」が新たな空間を生む
3[断面]縦にずらすと家の中を光と風が通る
4[断面]回転させて、あいまいな空間をつくろう
5[断面]床を取って、ダイナミックな空間に
6[敷地]斜面地に向く、階段状の住宅
7[敷地]行儀のよい家はファサードが道路を向く
8[敷地]北向き斜面地は定説を覆す採光を
9[敷地]北向き斜面地の住宅は複数の断面が欲しい
10[敷地]三角形の土地は隅をカットして考える
11[敷地]長い動線を感じさせない鰻の寝床
12[敷地]奥行きの浅い細長敷地は中央から入る
13[敷地]不整形な狭小地にはゆったりプランを

Chapter2 部屋 部屋の工夫で居心地よさをつくる

1[玄関]玄関は家の顔。明るく安心感を
2[玄関]招きの空間。上質な生活をおすそ分け
3[居間]居間に応接セットはいらない
4[居間]床のくぼみが居間を変える
5[居間]子どもにも大人にもウケる居間
6[DK]ライフスタイルに合ったキッチンを
7[DK]いいトコ取りのキッチンづくり
8[DK]最高に楽しいアイランドキッチン
9[DK]薄暗い台所にサヨナラ
10[寝室]寝るだけなんて、もったいない
11[寝室]寝室は水廻りと収納のセットで
12[子供室]子どもがのびのび育つ、楽しい部屋
13[子供室]個室化よりも協調性を育む空間へ
14[子供室]2つ並んだ子供室は中庭でつなぐ
15[子供室]何不自由ない部屋より自由な部屋を
16[浴室]浴室こそ積極的に外を取り込もう
17[浴室]ヒノキの香りが楽しい浴室

3章 収納 片付く家で美しく暮らす

1[玄関収納]収納が玄関を美しく保つ
2[水廻り収納]トイレ、洗面所に「隙」あり
3[階段下収納]階段下を使いやすい収納に
4[部屋の収納]収納力で美しい暮らしを支える
5[部屋の収納]あえて見せる展示収納
6[部屋の収納]狭い家では家具こそ収納しよう
7[収納活用術]収納を着た住まい

4章 外構 自分の家が街全体をよくする

1[門·塀]住環境の善し悪しは道路に現れる
2[門·塀]塀に欲しいのは固さより柔らかさ
3[外構]車は見せながらしまおう
4[外構]アプローチはできるだけ長くしたい
5[外構]アプローチには楽しい仕掛けを
6[外構]段差敷地をデッキでバリアフリーに
7[庭]道路に面した庭があってもいい
8[庭]中庭が住宅にゆとりをつくってくれる
9[庭]減築して中庭を手に入れる
10[庭]広すぎる庭にも悩みがある
11[庭]居心地のよい外でも内でもない空間
12[庭]庭の「離れ」が暮らしの潤滑油

Column リノベのレシピ

RECIPE01 和室のリノベ
RECIPE02 浴室のリノベ
RECIPE03 押入れ・床の間のリノベ
RECIPE04 バルコニーのリノベ

本書はご好評いただいた「美しく暮らす住宅デザイン○と ×」(2017年4月刊)を加筆・修正のうえ、再編集したものです　

中山繁信(なかやま·しげのぶ)

法政大学大学院工学研究科建設工学修士課程修了
宮脇檀建築研究室、工学院大学伊藤ていじ研究室を経て、
工学院大学建築学科教授(2000~2010)、
現在、TESS計画研究所主宰