買取再販、仲介リノベ業を簡単理解
14兆円市場という巨大マーケットへの拡大が見込まれる中古住宅市場。
今、さまざまな事業者が参入し始めており、買取再販や仲介リノベーションに取り組み始めています。
しかし、買取再販の市場規模や、稼ぐためのビジネスモデル、競合となるライバル情報など、わからないことばかりだという声が数多くあります。
本書はそのような情報を丸ごと一冊にまとめ、短時間で必要な知識を得られるタイムパフォーマンスに優れた書籍になっています。
▶︎特徴
・データ数は前回より4割増の150超に
・テキストを必要最低限に抑え、直感的に理解しやすいグラフと図解で中古住宅市場を解説
・業界特化の専門メディア企業「リフォーム産業新聞社」のネットワークを使って得た、本書でしか手に入らない独自データが満載
▶︎本書のターゲットと読むメリット
・中古住宅、買取再販、仲介リノベといったキーワードに関するビジネスを始めたい会社や、すでに事業を始めている方
(不動産会社、リフォーム会社、工務店、建材メーカー、商社、コンサルなど)
・本書を読めば、中古住宅、買取再販、仲介リノベの戦略・戦術の立案に役立ちます。
・PDF版や、PDF &エクセル付き版を購入すれば、社内で共有しやすく、社内研修にも使えます。
▶︎具体的に何が書かれていますか?
1章 中古住宅市場を理解する
ビジネスを始めるにあたりまず重要になってくるのが、中古住宅の実態を正しく理解すること。1章では中古住宅の数や性能、築年数といった基本的情報に加え、流通戸数、価格の推移などを解説。
2章 中古住宅購入者の動向を知る
中古住宅購入者のニーズを正確に理解することがビジネス成功の鍵です。2章では購入者の属性、購入理由、リフォームする割合、瑕疵保険やインスペクションの利用状況を解説。
3章 今ブームの買取再販業を分析
中古住宅を買い取りリノベして売り出す買取再販業が注目されています。この章では収益モデルや市場規模、主要なプレーヤー35社の分析、買取再販販売ランキングなどを紹介しています。
4章 仲介リノベ業のビジネスモデルを解説
中古住宅仲介時にリノベセットで提案するワンストップビジネスが流行っています。この章では市場規模や収益モデル、業務フロー、主要企業の分析レポートを紹介しています。
5章 将来予測
この章では今後の中古住宅や着工数の予測をまとめています。さらに買取再販や仲介リノベ業の今後の動向を解説したトレンド解説も紹介しています。
ISBN: 9784910869292
◆1章 増加し続ける中古住宅ストックと流通の実態
①6つの視点で理解する中古住宅の中身
中古住宅数と持ち家・借家の分類
ストック数は6241戸、世帯数を800万戸超上回る
居住世帯のある住宅数と持ち家率
持ち家率は61%、過去15年間ほぼ横ばい
住宅タイプ別分類
「戸建て」対「共同住宅」、戸建て上回る
築年数分類
1991年〜2000年完工物件が最多
耐震性
耐震化率、15年間で75%→87%に
断熱性
無断熱住宅は3割、現行の省エネ基準適合住宅は13%
②新築つくり過ぎで起きた深刻な空き家問題
空き家
348万戸の「その他空き家」が問題に
新設住宅着工数
新築は横ばいで推移、80万戸台にとどまる
③年間16万戸取引される中古住宅流通のリアル
流通の仕組みと流通戸数
ストック増えるも流通数は16万戸で推移
流通戸数の住宅タイプ別分類
戸建ては減少トレンド、マンションは7万戸台で推移
成約価格
マンションは前年度比28%増の2864万円に
新築と中古の価格差
新築注文戸建ては中古の7割高い
仲介手数料
中古住宅の仲介手数料市場規模は3127億円
流動性
戸建てよりマンションが流通しやすい
新設住宅着工に対する中古流通比率
中古住宅比率は14.5%、イギリスは85%
宅地建物取引業者数の推移
宅建業者、1.1%増の12万8597業者に
政策・法制度
中古住宅流通活性化の12の取り組み
1 住生活基本計画
リフォーム含め14兆円市場へ
2 安心R住宅
品質高い中古にRマーク
3 既存住宅売買瑕疵保険
トラブルに1000万円までの保険金
4 建物状況調査
中古売買時に建物を診断
5 インスペクション告知義務化
建物診断の利用促進へ
6 買取再販物件の税に関する特例措置
登録免許税や取得税の負担軽減
7 既存住宅の長期優良住宅制度
性能高い住宅をストック市場に増やす
8 住宅性能表示制度
中古住宅の性能を明らかに
9 住宅履歴情報
メンテや改修履歴を保存
10 中古住宅の査定方法の刷新
改修も査定価格に反映へ
11 住宅ローン控除
築古住宅も減税対象に
12 囲い込み防止
売却依頼主の不利益なくす
◆2章 中古住宅購入者の属性分析とニーズの変化
①知られざる中古購入者の正体とお金事情
中古住宅購入者の年齢と居住人数
購入者は30〜40歳代が55%
世帯年収
世帯年収の平均は696万円
購入資金と住宅ローン
平均購入金額は2660万円
②消える「新築至上主義」、若者が中古に求めるモノ
賃貸からの住み替え需要
5人に1人が中古住宅を希望
購入物件の建築時期とこだわり
戸建ては築26年、マンションは築18年
購入理由・新築との比較検討
中古を選ぶ最大の理由は「安さ」
物件情報の取得・購入形態
業者よりもネットを重視
購入前後のリフォーム状況
買主のリフォーム割合39%に減少
瑕疵保険とインスペクションの利用状況
瑕疵保険加入割合は31%
◆3章 急増する買取再販業の実態と主要事業者分析
①参入相次ぐ買取再販ビジネスの仕組みと市場規模
ビジネスモデル・主要企業
中古物件を仕入れて改修後に売却
市場規模
1兆円超える市場規模に
②6種のランキングで主要プレーヤーを分析
買取再販年間販売戸数ランキング
カチタスが独走、5209戸販売
トップ10企業のランキングの推移
10の経営指標(平均値)
マンション買取再販戸数ランキング
増加戸数ランキング
レジデンシャル不動産、1673戸で1位
戸建て買取再販戸数ランキング
増加戸数ランキング
カチタス、リプライスの2強
買取再販売上高ランキング
売上高伸び率ランキング
カチタス、17%増収の812億円に
平均単価ランキング(戸建て、マンション)
リビタ、平均単価1億2000万円に
仕入れ戸数ランキング
増加数ランキング
長谷工、43%増の1139戸
③有力事業者35社、直近5年の業績解説
カチタス
業界売上1位、販売戸数12%増の5209戸に
リプライス
戸建てが7割、販売件数15%増の1718戸に
レジデンシャル不動産
マンション買取再販1位の実績
スター・マイカ・ホールディングス
保有物件数は3798戸
大京穴吹不動産
31%増収で売上432億円に
インテリックス
高断熱・高機密リノベを推進
フジ住宅
分譲・土地活用も手がける総合住宅会社
ホームネット
不動産査定にAI活用、販売戸数は1000戸突破
長谷工リアルエステート
前年比3割増の888件販売
イーグランド
平均単価2425万円、年間865戸販売
オークラヤ住宅
単価上昇し買取再販売上は27%増の246億円に
エフステージ
首都圏で664戸販売、FCも展開
マイプレイス
証券・不動産のあかつき本社グループ
ランドネット
投資用再販に加え実需用ファミリー物件が増加
未来都市開発
単価16%増の4300万円に
大和ハウスグループ
売上高263億円、単価は5400万円超え
グローバルベイス
都心好立地に強み、販売価格は6700万円
スプリングエステート
販売数400戸突破、35%増収の135億円
東武住販
戸建てが9割以上
シンプレクス・リアルティ
販売単価は5%増の5800万円に
タイセイ・ハウジーリバース
一都三県で中古マンション再生、売上98億円
ムゲンエステート
ビル再生と居住用物件再生の2本柱
ベストランド
売上減少も単価は26%増
三春情報センター
神奈川県に30拠点以上のドミナント出店
東京テアトル
映画事業に加え買取再販も展開
あなぶきグループ
賃貸マンションやリースバック物件を再生販売
アート・クラフト・サイエンス
売上高は18%増の71億円に
MIRARTHホールディングス
タカラレーベンから社名変更、再販売上は7%増
リビタ
1棟マンション再生の先駆的企業
中央住宅(ポラスグループ)
新築戸建てオーナーから物件買い取りに強み
幸せホーム
新潟エリアで戸建ての中古住宅販売
明和地所
新築デベが中古再生強化、90%増収に
中古住宅情報館
北関東中心で累計1600棟超、戸建てが96%
アイビーアイ
平均販売単価は17%増の3270万円
リアル
断熱改修にこだわり差別化
④増収企業4社のトップが語る独自戦略
カチタス 仕入れ物件の78%が空き家
ホームネット AI査定活用で仕入れ強化
レジデンシャル不動産 月6万円で買える割安中古が人気
イーグランド リゾート物件の再生を開始
◆4章 広がる「リノベ付き」の売買仲介
①仲介+リノベの仕組みと参入企業分析
ビジネスモデル
仲介もリノベもワンストップで対応
業務フロー
仲介、リノベ、ローンを同時並行で
参入企業
建築系業者が不動産仲介に参入
市場規模
年間取引額は6314億円
②リノベ10億円超えの主要6社の戦略
groove agent 単価800万円のリノベ、年間200件受注
不動産SHOPナカジツ 定額パック人気、年間300件の受注
ALLAGI 仲介+リノベ提案で20億円
ウィル 中古住宅提案に設計担当も同席
フロンティアホールディングス 不動産仲介FCでトップクラスの実績
sumarch リノベ単価は1000万円超え
◆5章 20万戸市場に拡大か、中古マーケットの未来
①新築減でもストックや空き家は増加の一途
ストック・空き家の長期予測
2038年に7262戸7358戸の予測も
新設住宅着工の長期予測
2040年度には55万戸に激減
②リノベ済物件増加で中古流通活性化
中古住宅流通戸数の長期予測
2040年には20万戸に拡大
③マンション軸に伸びる買取再販業
買取再販市場規模の長期予測
市場規模は1兆5000億円
買取再販ビジネストレンド予測
性能向上リノベが増加
オーナーチェンジ物件の仕入れ
リースバックで直接仕入れ
ハウスメーカー、買取再販を新たな柱に
工務店がモデルルーム型「買取再販」
仕入れ業務をDX化
④仲介リノベ、サービス定着で市場拡大
仲介リノベ市場規模の長期予測
中古流通増加で2030年8800億円に拡大
仲介リノベビジネストレンド予測
リフォーム会社や新築会社が仲介に続々参入
不動産FCがリノベを強化する時代に
中古物件の「専門店」、続々と
付録
中古住宅流通市場で活用できる資格一覧
カテゴリ一覧